射出成形機の構造

射出成形機は可塑化方法に応じてプランジャー射出成形機とスクリュー射出成形機に分けられます。機械の伝達モードに応じて、油圧式、機械式、油圧機械式（コネクティングロッド）式に分けることができます。動作モードに応じて、自動、半自動、手動の射出成形機に分けることができます。

(1) 横型射出成形機：最も一般的なタイプです。型締部と射出部は同一水平中心線上にあり、金型は水平方向に開きます。特徴は、本体が短く、操作やメンテナンスが容易であることです。機械の重心が低く、設置が比較的安定しています。製品排出後は重力により自動的に落下するため、全自動運転が容易に実現できます。現在、市場に出回っているほとんどの射出成形機がこのタイプを採用しています。

(2) 縦型射出成形機: 型締部と射出部が同一の垂直中心線上にあり、金型は垂直方向に開きます。したがって、占有面積が小さく、インサートの配置が容易で、金型へのロードおよびアンロードがより便利で、ホッパーから落下する材料をより均一に可塑化できます。しかし、製品が排出された後、自動的に落下するのは容易ではなく、手動で取り除かなければならないため、自動操作を達成するのは容易ではありません。竪型射出成形機は小型の射出成形機に適しています。一般に、60グラム未満の射出成形機が多く使用され、大型および中型の機械は使用されません。

(3) アングル射出成形機: 射出方向と金型界面が同一平面上にあるため、マシニングセンター部にゲート跡がつきにくい平坦な製品に特に適しています。横型射出成形機に比べ設置面積は小さいですが、金型にセットしたインサートが脱落しやすいです。このタイプの射出成形機は小型機械に適しています。

(4) マルチモードロータリーテーブル射出成形機：マルチステーション動作を備えた特殊な射出成形機です。型締装置が回転テーブル構造を採用しており、回転軸を中心に金型が回転するのが特徴です。このタイプの射出成形機は、射出装置の可塑化能力を最大限に発揮し、生産サイクルを短縮し、機械の生産能力を向上させることができます。したがって、冷却および成形時間が長い、またはインサートを配置するためにより多くの補助時間を必要とするプラスチックの大量バッチに特に適しています。しかし、クランプシステムが大きく複雑なため、クランプ装置のクランプ力が小さい場合が多く、この射出成形機はプラスチック靴底などの製造に広く使用されています。

一般的な射出成形機には、射出装置、型締装置、油圧システム、電気制御システムが含まれます。

射出成形の基本要件は、可塑化、射出、成形です。成形品の品質を実現・確保するには可塑化が前提であり、成形の要求を満たすためには射出時に十分な圧力と速度を確保する必要があります。同時に、射出圧力が高いため、それに応じて金型キャビティ内に高い圧力が発生するため、十分な型締力が必要です。射出装置と型締装置が射出成形機の重要なコンポーネントであることがわかります。

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